2014年5月8日木曜日

韓国での旅客船沈没事故を見て。。。

先月4月16日に、韓国で旅客船セウォル号が沈没する事故がありました。
明日で事故発生後一カ月になるのですが、救出状況はなかなかよくならず、
現在、生存者172名、死亡者269名、失踪者35名という大惨事になってしまいました。

死亡者、失踪者の大多数は修学旅行で乗船した高校2年生だったため、
韓国に与えた衝撃、悲しみは大きかったです。

事故原因を調べる中、
船長を含め、乗務員の職業意識のなさ、
金銭主義による安全意識の低さ、
政府対応のあまさ、
政治と企業間の癒着等々。。。
韓国社会が抱えている問題が浮き彫りとなりました。

今韓国では、大人が作ったこういった社会風潮が多くの人の命を犠牲にしたとして、
「ミアンハムニダ(ごめんなさい)」と追悼式があっちこっちで行われています。

最初私がこの事故を知った時、また船の事故かと軽く流したのです。
船に乗っている人は全部救出されるだろうと思ったからです。
でも救出の状況が段々悪くなる一方で、
最初の生存者意外に生存者を救出したというニュースが全くないまま時間ばかりが
経ったので、見ていると胸が痛みました。
特に高校生の親たちが泣き叫ぶ場面とか見ると、一緒に涙がぽろりと。。。

今回の事故で、
私は韓国人として、そして子供を育てている親として大事なことを思い知らされました。
それは、子供を含む家族が皆元気であることのありがたさ。
子供に残してあげるべきは、安全安心な社会であること。
そのために、大人である私が日々誠実に生きていくこと。
皆で共に生きるために私ができることからやっていきたいと思います。

最後に、今回犠牲になった方々にご冥福をお祈りします。


← 無事を祈る意味の黄色いリボン。
 「無事に帰って来てください」
 「一つの小さい動きが奇蹟を」
 と書いてあります。


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