2013年5月29日水曜日

出産後のあれこれ 食事について


出産後の食事についてですが、

韓国ではわかめスープ」をよく飲みます。

 わかめスープ:
わかめがたっぷりはいっています。
出産による大量の出血を補うためでもあり、母乳もよく出るようになるそうです。そのため、1日1食のレベルではなく、3ヶ月くらいは毎食飲みます。

韓国の家では大きな鍋いっぱいにわかめスープを作っておくのです。

この習慣から由来して、韓国では誕生日になると、わかめスープを飲む習慣があります。

誕生日には、ケーキは食べなくてもわかめスープは必ず飲むのです。

それから、キムチは唐辛子の入っていない「白キムチ」というものを食べます。

白キムチ:日本の漬物と一味違いますよ。
辛いものを食べ、授乳すると、赤ちゃんのお尻が赤くなるそうですよ。

そのため、いくら辛いものが好きな韓国人でも、授乳中には刺激の多い食べ物は避けます。

また、体の回復のため、漢方薬を服用する人もいます。
私も服用しましたが、漢医院で診察を受けて、自分に合った薬を調合してもらいました。



そして、なんと「豆乳」

豆乳:こんな箱のものを頂きました。
これは別に習慣ではありませんが、韓国にいる間、豆乳をたくさん飲むようによく勧められました。

豆が体にいいからでしょうか、産後調理院でもおやつの飲み物として豆乳がよく出ていたし、
手土産として豆乳30本入りの箱をもらったこともありました。

スーバーに行ってみたら、豆乳の種類がいっぱい!一日一種類ずつ飲んでも100日は簡単に過ぎちゃいそうな勢いでしたね。

日本では牛乳の種類に驚きましたが、韓国では豆乳の種類に驚きました。


2013年5月21日火曜日

調理院のサービスとは


調理院に入ると、赤ちゃんは新生児室で、お母さんは個室で過ごすことになります。

調理院で提供されるサービスとしては、まず赤ちゃんの面倒です。

授乳はもちろん、赤ちゃんをお風呂に入れることや、着替え、オムツ変えもすべてやってくれました。授乳は、赤ちゃんがお腹がすいて泣けば、お母さんの部屋に連絡してくれます。
そこで、お母さんが直接授乳を希望すれば、部屋または共同ルームに赤ちゃんを連れてきてくれます。

そして、授乳の仕方も教えてくれます。
(授乳って自然にできると思いましたが、これも学習が必要でした!)

もし、お母さんが今は休みたいというのであれば、代わりに粉ミルクを飲ませてくれたり、
前もって絞っておいた母乳があればそれを飲ませてくれます。

最初から粉ミルクの場合も、お母さんと相談して、お母さんが飲ませるかどうか、その都度、その都度決めることもできるのです。

基本的にオムツと粉ミルクは、調理院で用意されているものを使います(私も使いました)が、
もっと金額が高いブランドのオムツやこだわりの粉ミルクを持ち込んで使ってもらうことも可能です。
(持ち込み料金はかかりませんが、セット料金なのでその分安くなるという訳でもありません。)

お母さんたちへの面倒としては、食事、洗濯、部屋の掃除をやってくれました。

食事ですが、私が入っていた調理院では、1日3食に加え午後3時と夜8時くらいにおやつが提供されました。
夜8時におやつ?と思うかも知れませんが、お母さんたちは深夜でも授乳するケースが多く、夜のおやつを食べておいたほうがいいのです。

また、いつでも食べられるように、共同ルームには食パンや、ジャムに、トースターが常備されていました。
食事は基本、食堂でお母さんたちが集まり、出産時の話や子育ての情報などを話しながら食べていました。調理院で初めて会った人たちですが、共通の経験や話題があり、結構盛り上がるんです。

私は調理院に入った当初に、おっぱいの張りが激しく食事どころではなかったため、食堂に行かなかったことがありました。

すると私が食堂にいないことに気がついた先生が、

「産母(出産したお母さん)が食事をしないことは絶対駄目!」
と怒られ、部屋まで食事を持ってきてくれました。

体調が悪いのを我慢して泣きながらその食事を食べたことは今でも忘れられません。

現在の韓国でも日本と同様にお母さんが体形維持のため食事を少なめにすることがあるようで、先生は産母が食事をしっかりとることがいかに重要なのか度々強調していました。

その他、産後ヨーガ講座、全身マッサージ(1回のみ)などのサービスがあり、それらを使って体調を整えて行くのです。
調理院の個室:壁にかわいい絵が描いてあるのが印象的!

2013年5月16日木曜日

出産事情、日本と韓国では‥


ここ最近の出産事情について日本と韓国ではいったい何が違うのでしょうか。


それは、ずばり出産費用です。


当時私が出産に際し集めた情報によると出産費用(分娩+入院)自体が日本と韓国では10分の1程度だったのです。

健保からの補助金で韓国への往復交通費も含めほぼすべてまかなえたと思います。
それについては、かなりのお得感がありましたし、恵まれているとも思いました。

なぜなら韓国では、未だに出産の補助金がほとんど出ないからです。
少し前の話になりますが、私の姉も働いていての出産でしたが補助金は一銭も貰えませんでした。

それでも政府指定の銀行のカードを作ると出産補助を受けられるといった制度も、少しずつですができてきているようです。

以下に日韓の補助や費用などを簡単な表でまとめてみました。


次に違うのが産後の療養システムです。


日本では病院やお産婆さんがいる施設で出産し、1週間くらい入院、そして帰宅するのが普通のようです。

韓国では、病院で出産し、自然分娩なら3日間、帝王切開を行った場合1週間くらい入院します。退院後は、人によって異なりますが、大体の人は新生児と一緒に産後調理院(以下調理院)という施設に入り、2~3週間過ごして帰宅します。


この調理院を利用するところが大きく違う点ではないのでしょうか。


調理院はお母さんたちが一日でも早く体を回復することを手伝うところです。

最近では女優の小雪さんが利用したということで、日本でも話題になりましたね。

これは聞いた話ですが、調理院に入るため、韓国で出産を希望する日本人がかなり増えてきて、韓国では日本人専用の調理院もあるそうです。
基本予約制で、人気があるところは何ヶ月前から予約しておく必要があります。

私の場合は、私の兄の紹介により調理院を決めました。兄によると食事が美味しいとの評判でした。実家からは少し離れた場所なのですが、兄に予約もお願いしました。

これは後になって思ったのですが、病院や調理院は実家の近くにある所に決めた方がよかったということです。
やはり近くでないと親や友人にこまめに来てもらえないというデメリットを痛感しました。


それでは、私が過ごした調理院についてお話をしたいと思います。


まずは設備です。調理院には病院のように新生児室があり、そしてトイレとシャワーがついている個室、インターネット、骨盤マッサージ機が置かれている共同ルーム(ここでお母さんたちが授乳します)、そして食堂があります。また、座浴器やサウナも設置されていました。

*座浴器のイメージはこちら → クリック
*サウナ施設のイメージはこちら → クリック

また、看護師の資格を持っている人をはじめ、何人か赤ちゃんの面倒を見てくれる人が24時間体制で働いており、我々は、先生という呼び方をしていました。


産後調理院の共同ルーム

2013年5月9日木曜日

甘く見すぎた陣痛 >_<


ベッドに入ると看護士さんに無痛の麻酔を受けるか聞かれました。


最初は受けないと断言していました(自分としてはかなり自信があったのです)が、
私は陣痛を甘く見すぎていました。

あの激痛は骨盤が広がるため起きるようですが、その痛みはハンカチを口に挟んでも、壁をがりがり掻いても我慢するのは大変です。


結局夜中2時くらいにギブアップすることになり、無痛の麻酔をお願いしました。


無痛の麻酔は腰あたりの脊柱に打たれるのですが、打つときに動いてはだめなのです。

 「動かないでください!!」   ‥と言われても、

陣痛が始まると、体を自然とひねってしまうのです。

そこで陣痛が少し収まるのを待って、麻酔の注射を受けたのでした。

ベッドに戻り、横になっていたら麻酔がきいてきたのか陣痛がなくなり、少し休むことができました。


 しかしほっとしたのもつかの間‥

また少しずつ陣痛が始まってきました。

そしてとうとう我慢できなくなり、看護師を呼んで麻酔が効かないと訴えようとしたら、
赤ちゃんが生まれそうですと言われ、分娩室に入りました。


陣痛が走るときは、赤ちゃんも出ようとしているときだから、一緒に力を入れてくださいと言われました。

それを20分繰り返したとき、何かシューと体から出ていく感覚と同時に陣痛も止まりました。


赤ちゃんは思ったより血まみれでもなく、とても小さくかわいかったのですが、
なんだかまだママになったという実感より、妊娠と出産から開放されたという安堵感の方が大きかったのです。

これからかわいい赤ちゃんと毎日楽しい時間を過ごすのだというばら色の未来を想像しながら。。。


パパが一目見て一言、部長!--;;