ある本で「こどもは無限の人間として生まれる」というフレーズを読んだことがあります。
赤ちゃんは大人の我々が考える以上、無限の潜在力を持って生まれるのですが、
それを証明できるのが、こどもの言葉取得能力だそうです。
ほとんどのこどもが生まれて3年以内に、母国語を自由自在に使いこなすようになるのですが、
これは、普通の人がアインシュタインなみの頭脳になることよりもすごいことだと言うのです。
娘は、18ヶ月くらいから少しずつしゃべり始めましたが、この頃(21ヶ月)おしゃべりが毎日上達することには内心驚いています。
それにしても、娘がことばを身につけていく様子をよく観察してみると、私が日本語を身につけていく様子と似ているところが多く見られるんです。
不思議というか、面白いといいましょうか。
たまに娘が自分が話したい単語がうまく探せなくてイライラして泣き出す時も、私はその娘の気持ちが分かるような気がします。
私もそんなことがありましたからね。
私自身、韓国人であり、日本語を一生懸命勉強した時期がありました。
20代のときに、親からの自立とやりたい勉強をするため、来日しました。
でも、日本語についてはほぼ白紙状態。。。
日本に来る前には、日本に行けばなんとかなるさと、とても前向きでしたが、
いざ日本にきてみると、周りで何をしゃべっているのか、予想以上にちんぷんかんぷん・・・。
日本語が分からないというあまりのもどかしさに、
日本語が全部聞き取れるようになれば、どんなにすばらしいだろうと、
日本語さえ自由に話し、聞き取りができれば、別世界が広がると思ったり、
日本語をぺらぺらしゃべっている日本人を羨望のまなざしで見ていました。
小さい子供なのに、日本語上手だなぁと感心したりして。。。(笑)
当時日本語学校に通っていましたが、初級教室で先生の教え方を思い出すと、
①実物を見せたり、絵をみせながら、言葉を言ってくれる。
②ボディーランゲージで状況を教えてくれる。
③繰り返し教えてくれる。
たとえば、りんごを見せながら、「りんご」と言ってくれるとか、
「速い」という単語を説明するときには、速く走ると遅く走るのを両方見せたあと、速く走りながら「速い」と言ってくれます。
それを1度だけではなく、2度3度、学生たちから「分かった」という合図が出るまで繰り返していました。
私は、絵や先生の仕草で単語の意味をひとつひとつ分かるようになり、単語の意味が分かると口に出してみました。
時には意味も分からず、人のまねをして言う場合もありました。
そして、時には意味を間違えて言う場合もありました。
0 件のコメント:
コメントを投稿